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佐藤 里奈; 吉村 和也; 眞田 幸尚; 佐藤 哲朗*; 高木 毬衣*
no journal, ,
空間線量率測定と生活パターンに基づく被ばく線量評価モデルについて、モデル推計値と個人線量計の測定値を比較し、精度を検証した。検証にあたっては、2019年および2020年に取得した生活パターンデータと個人線量計の測定データを用い、空間線量率には各年の測定結果を元に作成された統合マップを用いた。モデル推計値と個人線量計の測定値はある程度の誤差があるものの有意な相関を示した。誤差の要因として各モデルパラメータ(空間線量率,低減係数,バックグラウンド空間線量率,実効線量換算係数)および個人線量計の測定値の不確実性を検証した。
津田 修一
no journal, ,
東京電力福島第一原子力発電所事故によって環境中に放出された放射性核種の分布状況を把握するために、種々の測定器および手法を用いた線量率モニタリングが実施された。土壌に沈着したセシウムから放出される線は空気や土壌によって散乱され、様々な方向から測定器に入射する。そのため、同一地点での測定であっても、各測定器の線量率指示値にばらつきがあることが報告されていた。検証実験とシミュレーション解析の結果、指示値のばらつきは各測定器の方向特性に起因すること、さらに線量率校正時の適切な照射方向の選択次第で改善できることがわかった。発表では、種々のシンチレーション検出器を用いた環境中の線線量率測定とシミュレーション解析結果とともに、環境中の線量率測定に適したシンチレーション検出器の結晶形状に関する考察を報告する。